2019年02月07日
東洋炭素株式会社(以下、当社)は、シリコンウエハーの製造工程などのエレクトロニクス分野に用いられる高純度黒鉛製品の旺盛な需要に対応するため、詫間事業所(香川県三豊市)に黒鉛の高純度化処理能力増強に向けた設備投資の実施を決定いたしましたのでお知らせいたします。
【投資の背景】
当社の高機能材料事業は、エレクトロニクスの発展に欠かせない半導体製造装置の構造部品として採用されている黒鉛製品の製造および販売を手掛けております。IoT、AIなどの進展により旺盛な半導体需要を受け、これら黒鉛製品の需要も高まっています。 なかでもシリコンウエハーの製造をはじめとする半導体の製造工程では、1000度以上の超高温度となる上、半導体プロセスの微細化と共に構造部材にも高い純度が求められることから、高純度化処理を施した黒鉛部材が多く採用されています。また、半導体のイオン注入工程や、太陽電池・光ファイバー・化合物半導体・SiC半導体製造工程と言った様々な分野でも高純度黒鉛製品の需要が高まっています。 こうした中、当社はグローバル成長戦略の一環として、足もとの高機能材料の旺盛な需要に応えるとともに、将来的な半導体市場の需要も見据え、約20億円を投じ詫間事業所に黒鉛の高純度化処理設備を増設します。 本設備投資は、単なる増産対応にとどまらず、工程間・工程内の機械化・自動化を進めることで生産効率を高めることも狙いとしており、2020年度には高純度黒鉛製品全体の生産能力は約1.2倍(2017年度比)になります。
今後、当社は、お客様のニーズや市場環境を踏まえた生産能力の増強、販売体制の強化といった成長戦略を実行することにより、高純度化処理黒鉛製品を含む高機能材料事業の拡大と、エレクトロニクス分野への貢献を目指します。
詫間事業所(香川県三豊市)高純度化処理黒鉛製品例
【投資の概要】
(1)導入拠点 詫間事業所(香川県三豊市) (2)投資内容 高純度化処理炉、建屋増設などの設備増強 (3)投資金額 約20億円 (4)稼働時期 2020年度第4四半期 ※PDF版は、こちら(177KB)をご覧ください。
【お問い合わせ先】 広報・IR TEL:06-6472-5815 E-mail:info[at]toyotanso.co.jp ([at]の部分を@と差し替えてください。)