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トップメッセージ

2030経営Visionのもと中長期的な事業成長と企業価値向上を目指していきます。 代表取締役会長 兼 社長 兼 CEO 近藤 尚孝

第83期 中間期の概況

当中間連結会計期間における世界景気は、一部の地域を除いて持ち直しの動きが続いたものの、欧米の景気動向や米中両国による輸出規制の影響、中東地域を巡る地政学リスクの高まり等、先行き不透明な状況は継続しました。当企業グループを取り巻く事業環境は、エレクトロニクス分野では、SiC半導体用途の需要に支えられ順調に推移した他、モビリティ分野では自動車産業の底堅い稼働等を背景に、また一般産業分野では企業の設備投資等を背景に、いずれも堅調に推移しました。

このような状況の中、当企業グループでは、中期経営計画における経営目標の達成に向け、技術革新に追随しうる高付加価値製品の増強・開発に取り組むとともに、生産性向上によるコスト競争力の向上を図る等、製造・販売・開発が一体となって高付加価値化を加速することで、高度化する顧客ニーズに応え、事業機会を取り込んでまいりました。加えて、原燃料価格や人件費の高騰の影響を軽減するべく、採算性向上にも努めました。

この結果、当中間連結会計期間の経営成績は、売上高26,284百万円(前年同期比10.8%増)となりました。利益については、為替や価格転嫁、販売構成差等の影響で限界利益が増加したこと等により、営業利益5,808百万円(同26.0%増)、経常利益6,994百万円(同31.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益5,156百万円(同24.9%増)となりました。

今後の見通し

今後の世界経済につきましては、欧米・中国における景気の先行きや各国の政策・規制による産業への影響等、不確定要素が高まっています。当企業グループにおきましては、マクロ環境および対面市場の動向を注視しつつ、半導体用等の高付加価値分野を中心に需要を着実に取り込むことで、計画の達成に向け鋭意努力してまいる所存です。

以上の状況を踏まえ、通期の連結業績予想につきましては、売上高540億円(前期比9.6%増)、営業利益109億円(同17.4%増)、経常利益105億円(同3.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益76億円(同1.2%増)を見込んでおります。

株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

2024年9月