トップメッセージ
第84期の概況
当連結会計年度の世界景気は、緩やかな持ち直し基調となったものの、米国の通商政策の影響等もあり、先行き不透明な状況が継続しました。当企業グループを取り巻く事業環境は、エレクトロニクス分野では、生成AI向けの最先端品用途等の需要は旺盛ながら、半導体市場全体では調整が継続し、シリコン半導体やSiC半導体等の用途は低調に推移しました。また自動車産業の稼働や企業の設備投資には底堅さが見られた一方、世界経済の不確実性にともなう停滞感も漂う中、モビリティ分野や一般産業分野の需要は緩やかなものに留まりました。
このような状況の中、当企業グループでは、製品・用途構成のバランスをコントロールしながら外部環境の変化に対応し、需要を取り込んできました。また技術革新に追随しうる高付加価値製品の増強・開発や生産性向上によるコスト競争力の向上に取り組む等、製造・販売・開発が一体となって付加価値の高いソリューションを提供してきました。加えて当第4四半期には、中国連結子会社のカーボンブラシ事業で、生産体制の最適化に向けた人員整理を実施し、事業体質の強化も図りました。
この結果、当連結会計年度は売上高46,189百万円(前期比13.0%減)、営業利益6,759百万円(同44.8%減)、経常利益8,091百万円(同40.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5,464百万円(同45.1%減)となりました。
今後の見通し
今後の世界経済は、持ち直しの動きが継続すると見られるものの、米国の政策動向や中国の景気停滞等、不確実要素もあります。当企業グループを取り巻く事業環境においては、エレクトロニクス・エネルギー分野では着実な需要が見込まれ、モビリティ分野や一般産業分野でも需要は堅調に推移する見込みです。当企業グループでは、SiC半導体用途の調整局面が継続するものの、シリコン半導体用途の需要は緩やかな回復基調を、冶金用等においても堅調な需要を見込んでおります。
このような状況のもと、当企業グループは2030年経営Vision『「どこにもないものを、あるに」地球に優しい製品と技術で世界No.1』のもと、顧客ニーズに真摯に向き合い、先を見据えた製品・技術開発を通じて革新的なソリューションを提供してまいります。さらに温室効果ガス排出量削減をはじめサステナビリティの取り組みを加速することで、高い付加価値を創造し、中長期的な事業成長と企業価値向上を目指してまいります。
これらを踏まえ、次期業績については、売上高49,000百万円(前期比6.1%増)、為替の影響や減価償却費等固定費の増加等により、営業利益6,200百万円(同8.3%減)、経常利益6,000百万円(同25.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5,000百万円(同8.5%減)を見込んでおります。
株主の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
2026年3月











