炭素ってなに?
黒鉛の特徴は?
黒鉛を使ってできる様々な最終製品
黒鉛製品の製造工程
炭素素材の未来
2. 黒鉛の特徴は?
1. 耐熱性
鉄の融点が1540℃であるのに対して、黒鉛は3550℃で昇華します。
つまり、黒鉛は鉄の約2倍の高温に耐えられるほど熱に強い材料です。
2. 超軽量
かさ密度が 1.8~2.0これは、同じモノを作ってもガラスより軽いということです。
3. 温度が上がれば、強度も上がる
黒鉛には不思議な性質があります。金属材料とは違って、温度が上がればそれにつれて強度も上がります(ただし非酸化雰囲気中2500℃まで)。
最大約2倍にも達します。つまり、高温下での用途では不可欠な材料です。
4. 熱膨張が小さい
黒鉛は、一般の金属に比べて熱膨張率が極めて小さい。
つまり、高温で使用されても寸法の精度が保たれます。
5. 熱伝導率が良い
黒鉛は熱膨張率が小さいのに加えて、熱伝導率もいい。
だから、"耐熱衝撃性(急激な温度変化に耐える性質)"が極めて高い。
6. 電気伝導性が良い
黒鉛は、結晶構造と原子価の関係から、自由電子(原子核に拘束されずに自由に動き回れる電子)を持っているため、電気伝導性も極めていい。
7. 自己潤滑性がある
面と面が擦り合わされると、摩擦・摩耗が生じます。
それを防ぐために、金属などでは潤滑剤が使われるのだが、黒鉛の場合、自らに潤滑性があり、摩擦・摩耗が起こりにくいという性質を持っています。
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