東洋炭素は、その名前の通り炭素を扱う会社ですが、そもそも"炭素"とは、どんな物質かご存じですか?
周期律表でいえば、元素記号"C"、原子番号"6"の物質。他の元素とくっつくための"結合の手"が4本(※)あり、さまざまな結晶をつくるのが特長です。
※手が3本になったり、2本になったりすることもあります。
例えば、ダイヤモンドは、正四面体を基本構造とした結晶。しっかり結びついているから、物質中、最大の硬度が生まれます。
黒鉛は、六角形が網目状に並んだものが、層状に重なり合って出来ています。薄く剥がれるので、鉛筆の芯に使われています。電気をよく通すという性質も持っています。
中には、変わり者もいて、フラーレン(C60)というサッカーボールの形をした結晶構造を持つものもあります。これは最先端の機能性材料として、注目されています。
もちろん、ススやコークスのように、炭素原子が規則正しく並んでいないものもあります。
そんな中で、東洋炭素が扱っているのは、黒鉛。ただし、等方性高密度黒鉛"と言って、六角形の構造がランダムに並び、どの方向でも物理的性質が変わらない(等方性)という性質を持っています。
しかも、"等方性高密度黒鉛"は、炭素の物理的特性とその結晶構造ゆえに、さまざまな優れた性質を持っています。