グローバル化をはじめ、少子高齢化による労働人口の減少やDXの波、ウィズコロナにおける新しい働き方・価値観・ビジネスモデルの変容等、目まぐるしく変化する経営環境のもと、当社はサステナブル(持続可能)な社会の実現に貢献する人事環境の構築を推進しています。
社員にとって働きがいのある会社を目指すことは勿論、多様性の尊重、適所適材による人材配置と中長期的な人材育成、健康経営の推進、公正な評価と総合的な報酬政策によるエンゲージメントの向上を重視します。
こうした各種人事施策を通じて、「人と組織」のパフォーマンスを最大化するとともに、「すべての人の安全と安心が保障された『誰一人取り残さない』社会の実現」に向け、一人ひとりが情熱と誇りを持って挑戦できる活躍の舞台を提供し続けます。
当社にとって人材は最も大切な資産であり、人の成長こそが、会社発展の原動力であると考えています。図に示す11のカテゴリーからなる人事課題をもとに、アイディア豊かな多様な個性を尊重し、人と人との信頼と共創により、サステナブルな未来の実現に貢献します。
「ダイバーシティ&インクルージョン」の推進は、重要な課題の一つであり、多様な人材による多様な発想は、企業や社会の持続的成長の源泉と言えます。
当社は、性別や国籍をはじめ、宗教、年齢、障がいの有無、その他の差異による差別の禁止を基本原則とし、自分とは異なる価値観やアイディアを持つ社員がお互いを尊重し合い、働きがいをもって働くことができる信頼と共創の溢れる企業風土の醸成を目指しています。
2023年度、各種セミナーでは「人権・心と体の健康」等、サステナビリティ分野に関するセミナーを実施しております。
社員一人ひとりのエンゲージメントの向上は、企業として、従業員とともに成長することにつながるという考えに基づき、2008年から東洋炭素の従業員を対象に実施していた「社員意識調査」を、2022年からは東洋炭素グループ全従業員を対象とした「グローバルエンゲージメントサーベイ」として毎年実施しています。東洋炭素グループは、「働きがい」を持続的な成長を測る重要な指標であると位置づけており、その向上のために様々なことに取り組んでいます。
当社は、企業経営において、株主にとどまらず、従業員、取引先、顧客、債権者、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーとの価値協創が重要となっていることを踏まえ、マルチステークホルダーとの適切な協働に取り組んでまいります。その上で、価値協創や生産性向上によって生み出された収益・成果について、マルチステークホルダーへの適切な分配を行うことが、賃金引上げのモメンタムの維持や経済の持続的発展につながるという観点から、従業員への還元や取引先への配慮が重要であることを踏まえ、取組を進めてまいります。